ブラッシュが「もちろん、ヤハマ・チームのサポート役」と語ったのには、訳がある。ヤハマがF1でザクスピードの後にエンジンを供給したチームがブラバムで、そのときスポーティングディレクターを務めていたのがブラッシュだった。

 その後、ブラバムは撤退したが、ブラッシュの有能な仕事ぶりを評価したヤマハは、ブラッシュの経験が必要だと感じて、獲得。スポーティングディレクターとして、ヤマハのF1エンジンプログラムにおいて、重要な役割を担った。

 つまり、ヤマハがF1を行なっていた97年以来、20年ぶりにブラッシュは古巣へ戻ったというわけだ。ただし、それはF1ではなく、スーパーバイクだが。

「イギリス人とイタリア人と日本人エンジニアの間に入って、いろんな調整をしている。いまはイギリスをベースに仕事しているので、今度、F1に来るのはヨーロッパラウンド最終戦のモンツァかな」(ブラッシュ)

FIAの元副レースディレクターのハービー・ブラッシュ(左)、エリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)

 親日家として知られているブラッシュに、グリッド上で、深刻な顔で話をしていたのが、エリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)とフランツ・トスト(トロロッソ代表)だった。どちらも、イギリスGPではホンダ絡みで噂に上がってチームだったのが、興味深かった。

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