そのバーレーンGPに投入されたアロンソ車(レースしたのは代役のストフェル・バンドーン)のパワーユニットはバーレーンGPを完走した後、中国GP、ロシアGPも完走。バトンよりも先にスペインGPで4グランプリを迎えていた。

「ダイナモ上で技術的に信頼性の確認はできているので、無用に不安になるようなことはありませんが、やはり常に極限で戦っていますから、何が起きるかわからない……」と長谷川総責任者。

 そんな中で迎えたスペインGP。順調だったアロンソのマシンがレース終盤の46周目にストップ。その瞬間、長谷川総責任者は「心臓が喉から飛び出そうになる」思いだったという。しかし、トラブルがパワーユニット本体のハード的なものではなく、一種のコントロールエラーだとわかって、やや安堵したという。

「目標まで、あと20周足りなかったけれど、ほぼ4グランプリを走りきったことは大きな収穫」
 4グランプリの使用を終えたアロンソの2基目のパワーユニットは、ストックに回され、モナコGPから3基目が投入される。そして、中国GPから2基目を使用し続けているバトンが、次のモナコGPで4グランプリ目に突入する。

「モナコでは2台そろってQ3に進出し、ダブル入賞したい」と語っていた長谷川総責任者。そのためには、バトンのパワーユニットも4グランプリ連続で走りきらなければならない。アロンソのパワーユニットにできて、バトンのパワーユニットにできないわけはない。

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