しかしF1はデジタル戦略を強化しており、ブラッチスは2018年中のライブストリーミングサービスの構築もほのめかしている。とはいえ、現状のテレビ放映権の侵害を防ぐため、特定の市場では限られたサービスになる可能性がある。

「率直に言うと、ファンが求めるのならば、どのような手段であれコンテンツにアクセスできるようにする義務がある」とブラッチスは話し、以下のように続けた。

「それを追求しないでいるのは職務怠慢であると考えている。我々の目的はファンと繋がり、レースのライブ配信やアーカイブ、データのいずれであろうと、我々の資産を活用するための基盤を消費者の領域に直に構築することだ」

 イギリスではSkyが複数年にわたるF1放映権を持っているため、ストリーミングサービスが始まるとは考えにくい。

「契約の細部について話をすることは控えたいが、概して我々のデジタル市場の開拓は従来のような契約ではなく、予想外のものになるだろう。従来の契約には、デジタル市場を開拓しようという観点が、そもそも存在しなかったのだ」

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