仮に予選11番手からスタートしていれば、十分にポイントを獲得できていたはずですから……そういった意味でも今シーズンの大きな反省点のひとつとして、予選でタイヤを使い切れなかったことが挙げられると思います。
あらためてシーズン全体を振り返ってみると、アップダウンこそありましたけど、昨年よりポイントを獲得したグランプリが増えたことは良かったと考えています。特に開幕9戦で入賞できなかったのはパワーユニット・トラブルが発生したオーストリアGPとロシアGPだけというのは、すごくポジティブな要素です。
残念ながらラスト2戦は無得点でしたが、それ以外で2戦連続でポイントを獲得できなかったのはイギリス、ハンガリーGPだけで、あとは2レースに1回は入賞圏内でフィニッシュできていました。特にウチは今シーズンの開発をちょっと早くに終えてしまっていたので後半戦はポイントを獲るのが大変でした。
それでも最後9レースで4レースでポイントを獲れたのは去年に比べて進歩です。特にレースウイーク中のいろいろな出来事に対処する能力やスピードが上がったことは、大きな前進だと感じています。それでももちろん、まだまだ振れすぎて、これから前に行くためにはかなりの進歩を遂げなければなりません。