トピックス(3):アロンソのインディ500挑戦、四冠王ふたりが出たなら……

2017年インディ500に参戦したフェルナンド・アロンソ

 ウイナー佐藤琢磨は言った。
「僕はプラスDF、アロンソはレスDFでスタートしました。500マイルの間に天候も変わりますから(空気密度も)、プラスならば風向きや温度に合わせて“レス方向”に調整できるわけです」
 経験と知見のなせる技だ。

 一戦限りのチームメイトになったふたり。
「彼は楽しくてたまらないようで、毎日朝からシミュレーター、昼は練習走行、夜はミーティング。その合間にちょっとスケボーでリラックス(笑)」とF1での表情とは全然違っていたと言う。

 現役王者の挑戦は数十年ぶりだったが、もしハミルトンが出場したらどうか。リヤのスライド・アングルに応じてプッシュする彼の走法は、オーバルでは非常にリスキー。かつてナイジェル・マンセルやネルソン・ピケがF1から転向直後にやってしまった事故を思い出す(だから本人も挑戦など絶対しないだろう)。

 ベッテルはどうか。四冠達成したときのレッドブルのような“万能ダウンフォース”は無く、常にステアリングが傾いているセットアップに違和感を抱くだろう。800kmの長丁場に耐えるメンタル面も心配、感情起伏が激しいタイプだから。私見だがふたりはルーキーとしてアロンソほどうまくやれないと想像するが(たぶん佐藤琢磨も同意見だろう?)。

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