F1の商業面を取りしきるバーニー・エクレストンが、2014年日本GPの事故により、昨年7月に亡くなったジュール・ビアンキの遺族がFIAらを提訴する意向を固めたことについて語った。 

「彼らは、しなければならないことをするつもりだ」と、エクレストンは言葉少なにコメントしている。

 事故から約1年8カ月が経過しようとする今月、ビアンキの遺族はFIAとマルシャ、そしてFOMを提訴することを決断した。なお、これまでのところFIAから正式な声明は出ていない。

 ビアンキは、日本GPの決勝レース中にコースアウトし、ランオフエリアでエイドリアン・スーティル車の事故処理をしていた重機にマシンごと激突、頭部に深刻なダメージを負い、意識が戻ることなく、2015年7月17日に亡くなった。

 すでに訴訟問題を専門に取り扱う英国のスチュワート法律事務所により、3団体宛てに提訴に関する書簡が発行されている。

 遺族は、ビアンキがFIA調査委員会の報告書で不当に非難されているだけでなく、彼らは説明責任を果たすべきだとし、裁判を通じて謝罪を求めている。

 日本GPでのアクシデント後、マルシャは一度破産申請を行い2014年の残り3戦を欠場、2015年2月にマノー・マルシャ(現在のマノー)として生まれ変わり、現在スティーブン・フィッツパトリックがチームオーナーを務めている。当時のマルシャのスポーティングディレクター、グレアム・ロードンは「過去にも答えてきたように、私は、いつでも、いつまでもビアンキの遺族に協力する」と、英AUTOSPORTの取材に答えて語っている。

 ドライバーの遺族がFIAとFOMを提訴するのは初めてのケースだが、企業が、亡くなったドライバーの責任を負ったケースには前例がある。

 1975年、ペンスキーに所属していたマーク・ダナヒューが、オーストリアGPの予選中の事故で死亡。遺族はタイヤサプライヤーのグッドイヤーと所属していたペンスキーを訴え、最終的にアメリカの最高裁判所が、960万ドルの賠償を命じる判決を言い渡している。その判決が下るまでは、およそ11年の月日を必要とした。

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