ピレリは今週行われた2016年シーズン初の合同テストで、これほど早い時期にフェラーリとレッドブルがウルトラソフトタイヤを装着したことに驚いたという。

 ウルトラソフトタイヤはレースを活気づけるために導入された最新コンパウンドで、モナコやカナダ、シンガポールといったコースでの使用が予定されている。2月23日にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブルのダニエル・リカルドがウルトラソフトをテスト。25日にはそれぞれのチームメイトであるキミ・ライコネンとダニール・クビアトも同タイヤでの走行を試している。

 パフォーマンスの信頼性を確認する作業が多いテスト初回に、ウルトラソフトタイヤが使われたことについて、ピレリのレーシング・マネージャーであるマリオ・イゾラは次のように答えた。

「正直に言って最初は驚いた。モントリオール(カナダ)での候補タイヤとなっているため、前もってデータを収集し、分析しておきたかったのだと思う。天候に恵まれたことを考えるとウルトラソフトをテストするには良いタイミングだった。彼らはデグラデーションの具合よりもパフォーマンスを理解しようとしていた」

「しかし、通常ハードやミディアムが選ばれるバルセロナのようなサーキットではデグラデーションが多くなると予想しており、あまり良い場所だとは思えなかった。彼らは5~6周を走行し、タイヤの状態は良かったがデグラデーションは出始めていた」

 今季の新レギュレーションでは、遠隔地でのグランプリに向けては14週間前にタイヤを指定しなければならない。カナダGPのタイヤ指定の期限は3月3日に迫っている。ウルトラソフトタイヤのパフォーマンスには満足しており、データの収集もできたとイゾラは総括する。

「バルセロナには最終バージョンを持ち込んだが、うまく機能しているようだ。ウルトラソフトのテストにベストなコースではないとはいえ、フィードバックが得られた。少なくとも良い兆候があったよ」

 スーパーソフトタイヤと比較した場合、ラップタイムの改善については「フェラーリを見ると1周あたり0.8秒となっているが、これは少々過大評価だという感がある。(昨年テストを行った)アブダビでは、もう少し差は小さかった。正しい差は0.5~0.8秒の間だというのが私の意見だ。そのあたりが、おおよそ我々が目標としていた値となる」とイゾラは言う。

 今シーズン導入されたタイヤの新たな特徴としては、タイヤの摩耗が最大限に達した際にはトレッド下の特殊な層によってグリップが減少し、ドライバーに警告を与えるというものがある。これまでのところ、ドライバーからの評判は上々だ。

「(グリップは)急な減少ではなく、スムーズなカーブを描いて徐々に減っていく。突如として完全にグリップを失うより、よほど良い。このあと数日間で詳細な分析と調査を行っていくが、現状では良い兆候が見えている」と、ピレリ側はテスト結果に前向きな発言をしている。

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