一方でウイリアムズのTDであるパット・シモンズは年間16戦時代も知っているベテランとあって「2008年あたりに計算したとき、チームにとって限界は年間20戦だった。その限界を超えている。私は40年もレースをしてきたが、F1を愛してやまないスタッフたちが『もうレースに行きたくない』なんて言うのは初めて聞いたよ」としみじみ語り、遠巻きに現在のカレンダーを批判しました。フェラーリのジョック・クリアも「パットに賛成。これじゃ、みんな十分に寝ることもできず、家族と過ごす時間もない。ものすごく疲れている」と賛同します。

 そんな過密スケジュールの間も、サーキットには巨大なモーターホームやエンジニアオフィスが建造されていて、その設営や移設にも膨大な労力がかかっているわけです。それを指摘する声に、ハースのシュタイナーは「うちはトラック9台しか使ってないし、効率的にやっている」。フェラーリのクリアは「我々は可能な限りクルマを速く走らせるだけでなく、ショーをやっている。ファンやメディアや我々自身が望むのが、こういうF1の姿であり、これこそがF1だということだ」と回答。ただし、こんな補足が。

「最初に私がチームに来て、ふと思って尋ねたことのひとつがそれだった。そうしたら輸送物資のほとんどは、あなたたちジャーナリストに食事を提供するためのものだって言われたよ!」

 なるほど……そう言われちゃったら、フェラーリのモーターホームでお世話になっている我々は文句を言えませんね(笑)。

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