ただし、ある情報筋によれば「ブラウンは木曜日のフライトでイギリスへ帰った」という。これが事実であれば、ドイツGPの週末にブラウンがホッケンハイムを訪れることはない。
なぜ、ブラウンはドイツを訪れたのか。考えられる理由はふたつある。ひとつは、極秘にフェラーリ関係者と会談をを行うためだ。最初のオファーを断ったときは、まだアリソンがフェラーリに在籍していたが、状況が変わったため、フェラーリが再度オファーしたのではないか。
もうひとつは、ミハエル・シューマッハーを激励するためではないかというものだ。シューマッハ自身は、いまだスイスの自宅で療養中だが、情報筋は「ブラウンは、フランクフルトから北に100kmほどのところにあるマルベルクという街にある『シューマッハー・ミュージアム』を訪れたのではないか」と言う。
シューマッハー・ミュージアムは、シューマッハーを長年サポートしてきたドイツの銀行「DVAG」によって、今年2月にオープン。これまで公開されなかったプライベートな秘蔵品も展示されている。
ブラウンがフランクフルトに到着した前夜、フランクフルト郊外のマインツではシューマッハーを激励するためのチャリティサッカーイベントが行われ、ブラウン時代にフェラーリのチームマネージャーを務めていたステファノ・ドメニカリがゴールキーパーとして参加していた。もしかしたらブラウンは、ドメニカリと一緒にシューマッハー・ミュージアムを訪れたのかもしれない。だが、フェラーリ復帰の可能性とともに、いまは謎に包まれている。