メルセデスは3月8日(バルテリ・ボッタス)と9日(ハミルトン)にレースシミュレーションを行なっていたが、同じタイミングでフェラーリもレースシミュレーションを行っていた(8日はベッテル、9日はライコネン)。
第1スティントがフェラーリはスーパーソフトでスタートしたのに対して、メルセデスがミディアムだったので、両チームともミディアムを履いた第2スティントと第3スティントで比較してみた。それによれば、彼らの中盤と後半のロングランペースは次の通りだった。
▼ボッタス
第2スティント(ミディアム)
31周目1分23秒6→46周目1分20秒4
(15周のうち1分20秒台は9周)
第3スティント(ミディアム)
49周目1分21秒2→66周目1分21秒3
(17周のうち1分19秒台は13周)
▼ハミルトン
第2スティント(ミディアム)
31周目1分22秒5→46周目1分20秒7
(15周のうち1分20秒台は9周)
第3スティント(ミディアム)
49周目1分22秒0→66周目1分23秒0
(17周のうち1分19秒台は9周)
▼ベッテル
第2スティント(ミディアム)
15周目1分22秒5→39周目1分22秒0
(24周のうち1分20秒台は0周)
第3スティント(ミディアム)
42周目1分24秒0→64周目1分19秒9
(22周のうち1分19秒台は1周)
▼ライコネン
第2スティント(ミディアム)
12周目1分23秒1→33周目1分22秒4
(21周のうち1分20秒台は0周)
第3スティント(ミディアム)
36周目1分21秒9→53周目1分21秒4
(17周のうち1分19秒台は0周)
フェラーリが第1スティントでスーパーソフトを履いて10~13周でピットインして、第2スティント以降の周回数がズレでしまったため、正確な比較はできないが、同じミディアムを履いた場合、ロングランでフェラーリがメルセデスより、約1秒遅いのである。
フェラーリが今年もメルセデス、レッドブルとともに優勝争いに加わることは間違いない。問題はその力関係だ。昨年は、フェラーリとメルセデスががっぷり四つでタイトル争いを繰り広げ、時々それにレッドブルが絡むという状況だったが、今年はメルセデスが抜け出し、フェラーリはレッドブルと残った表彰台のひとつを争うのではないか。