では、なぜ彼らが一発のタイムを出しに行かなかったのか。

 考えられることは、2つある。ひとつは新車VJM11が昨年のマシンの正常進化形であり、マシンが持っているポテンシャルはだいたいわかっている。そのため、一発のタイムを出しに行く必要がなかったからではないだろうか。

 これはメルセデスについても同じことが言え、ホイールベースとレーキ角をほとんど変えていないので、テストではコンパウンドの軟らかさがすべて違うタイヤのロングランでのデータ取りを優先させたと考えられる。

 なぜ、フォース・インディアの新車が昨年と変わっていないのか。それはメルセデスからパワーユニットだけでなく、ギヤボックスも供給されているからだ。

 もうひとつの理由として考えられるのは、オコンもそしてペレスも「メルボルンに持ち込むアップグレードが助けになると確信している」と明言しているように、フォース・インディアは開幕戦でテストとは異なる仕様の空力パッケージになる。

 つまり、テストでの空力パッケージに合わせたセッティングを行ってタイムを出すというメニューよりも、セッティングをさまざま変えたときにマシンがどのように変化するのかという基本的なデータ収集を行っていた可能性も考えられる。

 したがって、フォース・インディアがテストで14位と19位に低迷したからといって、彼らの新車が『ハズした』と決めつけるのは、早計である。

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