この理由を田辺TDはこう説明した。
「金曜日のロングランが悪くなかったので、レースでも戦えると思ったんですが、実際、蓋を開けてみると厳しいレースになりました。路面温度が金曜日とは異なり、うまくタイヤを機能させることができなかったのかもしれません。そのへんをしっかりと解析し、今後のレースに生かしたい」

 だが、理由はそれだけではなかった。ガスリーがオーバーテイクされたのが、ストレートだったからだ。

 田辺TDによれば、「エネルギーマネージメントが最適化できなかった」という。回生エネルギーには限りがあるため、事前にどこでどれだけ使用するかをプログラムしておく。ラップタイム・ベストで走る予選と、バトルしながら走るレースでは場所も時間も異なるのだが、それが十分ではなかった。

「レースの展開の中でのエネルギーマネージメントも見直さなければなりません。レースの展開のすべてに対して、最適化できていなかった。それが今回の大きな反省です」

 それでもガスリーは2回目のセーフティカーのときには11番手を走行。だが、セーフティカーがピットに入り、レースが再開されようとしていた48周目のストレートで幅寄せしてきたハースのケビン・マグヌッセンと接触。

「フロアの半分とミラーを壊され、ステアリングも曲がってしまった。接触がなければポイントを取れたかもしれないのに……」(ガスリー)
 リタイアは免れたが、ポジションを落として12位に終わった。

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