F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。
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■2027年レギュレーション変更案に関する驚くべき声明
FIAから送られてきた声明を読んだ時、椅子から転げ落ちそうになった。その声明には、F1に参戦する全マニュファクチャラー、商業権保有者、そしてもちろんFIA自身による会合で、パワーユニット規則に関する変更について、すべての関係者が合意に至ったと書かれていたからだ。
最初はてっきりいつもの儀礼的な声明だろうと思っていたが、読み進めると、「ドライバーとチームにとって直感的であり、スポーツ全体の利益となる、公平かつ安全な競争をさらに促進する変更を導入することについて、全会一致のコミットメントが確認された」と書いてあるではないか。
F1の世界で全会一致だって? 私はこの世界を60年近く見てきたが、安全性に関する明白な問題以外において、そんな話は聞いたことがない。とりあえずは、自分がしっかりと安定したガーデンチェアに座っていたことに感謝した。でなければ、地面に派手に叩きつけられていただろう。
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