サインツはロズベルグの意見に同意しており、悪い影響は何もなかったと話す。
「最も心配していたのは視界だったが、その部分では何の問題もない。オー・ルージュでも、こんなふうに(首を伸ばして)どこにコーナーがあるのかを確認する必要もなかった。ガレージを出た直後は、目の前に遮るものがあって気になったけれど、1周を走り終えるころには気にならなくなったよ。(ハロの)向こう側を見ることに目が慣れる。そのために、目はふたつあるんだ!」
ただし、乗り降りに関する部分では課題が残ると感じている。
「最大の懸念と改善の余地があるのは、現状ではマシンに乗り降りするのが、かなり難しいということだ。僕はハロは命を守るものだと思っているから賛成だし、支持している。でも改善できるところがあれば、言わなければならない。いまのままでは(ドライバーの)救出は簡単ではない」
一方、ヒュルケンベルグはハロが発表された当初から、懐疑的な意見を表明してきたドライバーのひとりだ。実際に使用したあとでも、含みのある発言をしている。
「違和感があった。あの場所に何かがあることで、限界では走れなくなる。初めての経験だよ。視界としては、それほど悪くない。でも僕はインストレーション走行をしただけだからね」