その後ろにはベッテルとリカルドが中団集団を抜いて追い付いてくる。ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、ヒュルケンベルグ、ルクレールは各車がDRSを使って拮抗しテールトゥノーズのトレイン状態から抜け出せないまま走行を続ける。そんななかトラブルを抱えた様子のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が9周目にピットに戻りリタイアを余儀なくされた。
ベッテルは18周目にようやくペレスを抜いて8番手に浮上、さらに20周目にはサインツも抜いて7番手へ上がる。前方ではボッタスがフェルスタッペン攻略を試みるが、極端にダウンフォースを削ったフェルスタッペンをなかなか交わすことはできない。
21周目にライコネンがピットインしてソフトに交換。これを見てすでに準備していたハミルトンはピットインを取りやめ、ペースが上々なのを見て翌周のピットインも見送ってプッシュを続ける。
25周目、リカルドがクルバグランデで白煙を吐き、ロッジアの先でストップ。26周目にはフェルスタッペンがピットインしソフトに履き替える。 左リヤのブリスターに苦しむベッテルは最後まで走り切ることが難しいと訴え、フェルスタッペンのペースを見てチームもスーパーソフトへの交換を決断し30周目にピットインさせる。
ハミルトンはここで戦略を大幅に切り替え、ライコネンよりも0.5秒ほど遅いペースだがステイアウトして予定よりも長く引っ張ることに。ピットインせず走り続けるボッタスにライコネンの前を抑えさせるが、それでもハミルトンは28周目にピットインしライコネンの後方でコースに戻ることになった。