──ソフトを29周目まで引っ張ったのは、計画通り?
富塚:完璧でした。ピット作業も非常にうまくやってくれて、そのおかげでペレスの前でコース復帰できた。そこまでは、完璧でした。

──他のクルマは、ブリスターに苦しんだところが少なくなかった。ハースは?
富塚:うちは大丈夫でしたね。とにかくブリスターを一番用心して、リヤタイヤの温度に気をつけてもらいましたから。他はそんなに、ひどかったですか?

──ええ。ザウバーのミディアムとか、トロロッソのソフトとか。
富塚:がんがんプッシュすると、すぐにブリスターが出るんですよね。なので僕らはペースをコントロールして、温度管理しながら走り続けた。鈴鹿はブリスターが、一番ヤバイと思ってましたから。

──後ろからフォース・インディアが迫ってきた時も、(ロマン・)グロージャンにはあくまでタイヤの温度を上げるなと?
富塚:ミディアムになってからは、路面温度も下がっていたし、車重も軽くなってたので、大丈夫だと思ってました。逆に冷え過ぎを心配してたくらい。ただタイヤの温度センサーが途中で壊れてしまって(苦笑)、わからなくなってました。冷え過ぎてた可能性が高いですけど。帰って来たタイヤをざっと見た限りでは、問題なかったですけど。ソフトの時は温度が上がり過ぎて、管理に気を使いました。

──今回はとにかくスーパーソフトは、レースタイヤとしては使えないと、最初から思ってたんですね。
富塚:ええ。ラップタイムも特別速くないし、すぐに熱ダレしてしまう。あんまりよくないのは、わかってました。

──もしスタートタイヤがスーパーソフトになっていたら、20周くらいそれで引っ張ってましたか?
富塚:あとはミディアムですね。実際、他のクルマの大部分はそうしたと思いますけど。ただそれだと、タイヤ交換後のコース復帰ポジションが見つけにくい。遅いクルマにハマってしまう可能性が高い。ソフトスタートのメリットは、まさにそこですね。復帰スペースが、見つけやすい。

──ハース以外の中団勢は、ミディアムのペースも決してよくなかった印象です。
富塚:そうですか。冷え過ぎた可能性もあるでしょうね。タイヤは熱過ぎても冷え過ぎても、グリップは下がりますから。うちはセンサーが壊れてたから、そこはよくわからないんですが(笑)。

── 一般的に言うと、固いコンパウンドの方が熱がこもりやすくて、ブリスターが出やすい?
富塚:いや、場合によります。固いとゴムがあまり動かないので、発熱量は減る。ただ摩耗も少ないので、ゴムのボリュームが多いので内部に熱がこもりやすい。一方柔らかい方は、ゴム自体がよく動くので、それで発熱してブリスターが出たりする。そのバランスですね。そして今回は、そのバランスが一番悪かったのがソフトだった印象です。なのでレース前半の温度管理には、ものすごく気をつけました。

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