フェルスタッペンの最近の調子を見ると、落ち着いた冷静なドライバーになっており、まだ激しい性質をコントロールし続ける必要はあるものの、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルと戦う用意はほぼできている。
フェルスタッペンの隣に控えるのはピエール・ガスリーであり、前途有望な彼は2017年にはスーパーフォーミュラのタイトルを獲得寸前だった(※最終戦が台風により中止となってしまった)。彼が速いことに疑問の余地はないが、彼はレッドブルのような強力なチームでの経験が浅く、適応する時間が必要になるだろう。
それでも私はガスリーが最終的にフェルスタッペンを負かすことができるのかどうか知りたいと思う。もしかするとガスリーは、バルテリ・ボッタスのようになる可能性が高いのではないかと感じている。戦える優れたセカンドドライバーだが、“マッドマックス”と同じレベルになることは難しいドライバーだと思うのだ。
また、トロロッソのラインアップも刷新する。2017年にレッドブルから放出したダニール・クビアトをまた受け入れるということに議論の余地はあるものの、非常に賢い選択ではあるだろう。
クビアトはフェラーリのシミュレータードライバーとして1年を過ごし、多くの重要な情報を頭に入れ、勝てるマシンの感触を理解している。フェラーリエンジンとシャシーについてのクビアトの個人的な経験は、レッドブルとホンダが彼らのパッケージをさらに向上させるのに役立つだろうから、彼はより不可欠な存在になり得る。
もうひとりのドライバー、アレクサンダー・アルボンの実力は謎である。一度レッドブル・ジュニア・プログラムから外され、今回のトロロッソ起用によりレッドブルから“救済”されることとなった。しかし、GP3ではシャルル・ルクレールとタイトルを争い、今年のFIA F2ではラッセル、ノリスとタイトルを争っており十分な才能を持っていることは確かだ。
レッドブルとホンダがともに仕事を始めるのは2019年になってからだが、現実には彼らはチャンピオンシップを制覇できるチームの基盤をすでに築き始めていると、私は警告しておく!