一方ロバート・クビサは、スピードが出ない今のウイリアムズではファステストラップ争いに加われないと考えており、「残念だけれど、この制度は僕たちには大きく影響しないと思う」と話した。

「少なくとも今のところはね。ただ、この制度が、レース終盤に何台かのマシンが不思議な行動をとることにつながる可能性はある。状況次第ではあるけれど、突然3、4台のマシンが立て続けにピットインするかもしれない」

 ドライバーがレース終盤にピットインを行ってタイヤを新品に変えるのは、燃料の大半を使い切っていて、ファストラップに挑戦しようと考えるときだけだろう。だがそれは、ひとつ後ろのポジションのドライバーとの間に、ピットインしても順位を落とさずにすむほどのタイム差がある“フリーピットストップ”が可能な場合に限られ、かつピットでもすべてが順調に運ぶと想定した場合だ。

 だとすれば、この新規定には何の意味があるのだろうか? 何らかの奇妙な戦略を用いて、ドライバーがファステストラップポイントを獲得すれば、レース後の話題作りには貢献するかもしれない。

「全21戦で、21の追加ポイントになる。これを皆がどう狙いにくるのか、興味深いところだ」とメルセデスのルイス・ハミルトンは語った。

 オーストラリアGPでは、メルセデスはふたりのドライバーに対し、終盤にファステストラップを狙いにいかないよう指示を出していた。だがそれでも、バルテリ・ボッタスはファステストラップを狙いにいき、1分25秒580という最速タイムを記録した。

「1ポイントを獲得できるんだ。仮に3ポイント以上積み重ねれば、シーズンの終盤で大きな違いになるだろう」とボッタスは述べた。

「誰にも分からないことだよ。1ポイントが最後に違いを生むかもしれない」

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