6周目、ルクレールは1.171秒のリードをとると一気に広げようとせず、着実にコンマ数秒ずつ計ったように単独走に集中した。13周目にピットイン(2秒3)、36周目に再びピットへ(2秒4)、勝利は自分で自分とチームのためにつかむものだ――。

 後ろでベッテル対ハミルトンが熱をおび、“先輩”はスピンの末にフロントウイングを破損し後退した。単独走の新鋭には重圧がかかる局面だ。

 すると44周目に9.432秒あったリードが45周目目に8.504秒差、46周目に6.835秒差、47周目に2.705秒差……。そして48周目にハミルトンが遠慮がちに片手を上げ、ピット・ストレートで抜いていった。“敗者”にならざるをえない新鋭への、五冠王の敬意と思えた。

 ルクレールの無線交信がOAされた。彼のパワーユニットの6気筒のひとつが異常をきたし(原因は現時点で不明)、駿馬はがっくりスピードを落とし、1分40秒台がやっとのままゴールをめざすしかなくなったのだ。

――最後のドラマ。ルノー勢2台に同時トラブルが発生、セーフティカー(SC)導入。隊列はハミルトン~ボッタス~ルクレール~マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)~ベッテル……。57周目の前にSCランが解除されていたなら彼は一気に後続にぶち抜かれていただろう。

 しかしそのままつづけられ、デビッド・ベッカムが手にするチェッカーフラッグはまずハミルトン、次にボッタス、そして勝者になりえなかったルクレールに振られた――。

2019年F1第2戦バーレーンGP決勝 ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2019年F1第2戦バーレーンGP決勝 ルイス・ハミルトン(メルセデス)

2019年F1第2戦バーレーンGP勝者のルイス・ハミルトンと3位のシャルル・ルクレール
2019年F1第2戦バーレーンGP勝者のルイス・ハミルトンと3位のシャルル・ルクレール

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