──ガスリーが自信を持ち始めていると、田辺さんも言ってました。一方でフェルスタッペンは盤石というか、一発アタックも確実に決めてまったくミスがない。ドライバーとしての彼の能力を、どう評価していますか。
田辺TD:安心して見ていられる、というと彼に対して失礼かと思うんですが、とにかくそういうドライバーですね。行ってくるよ、という感じでコースに出て行って、ぱーんと期待通りのタイムを出す。パワーユニットのデータを見ていても、まったく不安がない。

──予選Q3の走りを見ても、1回目のアタックではターン1でまだタイヤが冷えていると無線で言って、でもそういう状況でもしっかりタイムを出していました。さらに2度目のアタックで遅い車に詰まると、焦ることなくすぐにピットに戻ることを決める。大人ですよね。
田辺TD:こういう市街地コースですから、ライバルたちのタイムの伸びを注視していて、こちらもさらにタイムを伸ばせるのか、リスクが大きすぎるか、その辺のところをしっかり把握している印象です。

2019年F1第6戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第6戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──レース全体を、俯瞰して見てますよね。
田辺TD:これ以上やっても無駄だと見極めると、さっさとやめる見切りの良さがありますね。

──アタック前にすでに、この状況だとここまで行ける、このタイムが出せるというのが見えてるんでしょうか。
田辺TD:かもしれません。エッジ、限界を感じ取る能力が特に優れていて、そこには決して入り込まない。彼のコメントやタイムの出し方を見ていると、ここまで行くと危険だから引いておこうというのを、非常に意識的にやってますね。スローモーションで、ものが見えるというか。

──今まで田辺さんが付き合ってきたたくさんのドライバーの中でも、かなり特異な存在ですか。
田辺TD:そうですねえ……。(しばらく考えて)時代も違うわけですが……。

──クルマも違いますから、直接比較はできないと思いますが、速く走らせるという点では同じです。
田辺TD:トップドライバーであることは確かですね。これからさらに、伸びてくるでしょう。

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