後方ではスタートタイヤのままステイアウトを続ける11番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)を先頭にリカルド以下が押さえ込まれるが、ライコネンは47周目にピットイン。
さらに48周目にランド・ノリス(マクラーレン)、50周目にグロージャンがピットインし、これで全車がピットストップを終えて中団勢は6番手サインツ、7番手クビアト、8番手アルボン、9番手グロージャン、そして10番手にリカルド、11番手にノリス、マグヌッセンは12番手に後退している。
ここからはしばらく動きのない周回が続いたが、62周目に後方とのギャップが充分にあるガスリーがソフトタイヤに履き替えアタックを行なう。
この時点まではアルボンがピットアウト直後にファステストラップを記録していたが、65周目にボッタスがプッシュして1分15秒163のファステストを記録。
ガスリーは66周目にこれを大きく上回る1分14秒567を記録。さらにクールラップを挟んで72周目には1分14秒279までタイムを縮め、ファステストポイントを奪い取った。
残り10周となったところでフェルスタッペンには決勝用セッティングの中でややパワフルなモード7の使用が指示され、これを受けてメルセデスAMGもハミルトンにオーバーテイクボタンの使用を許可。ヘアピンではハミルトンがフェルスタッペンを惹きつけ、トンネルからヌーベルシケインで付け入る隙を与えないように走る。
76周目のヌーベルシケインでフェルスタッペンは、ハミルトンのインに飛び込もうとするが仕掛けるのがやや遅く、ターンインを開始していたハミルトンに対してフェルスタッペンはフルブレーキングでタイヤをロックさせてなんとかクラッシュを回避したものの、両者はタイヤ同士が僅かに接触し、フェルスタッペンもガードレールに接触しながら大きなダメージを負うことなくクリアした。
ハミルトンは辛くもミディアムタイヤを保たせつつ首位を守りきってトップでチェッカードフラッグを受け今季4勝目を挙げた。フェルスタッペンは2位でフィニッシュしたものの5秒加算ペナルティを受け4位に後退。
2位はベッテル、3位はボッタスという結果になり、ガスリーが5位、中団トップの6位はサインツ、7位クビアト、8位アルボンでホンダ勢は4台全車が入賞を果たした。
9位はリカルド、グロージャンはピット出口の白線カットで5秒加算ペナルティを科され10位という結果になった。