ブレーキのオーバーヒートのためレース序盤早々にタイヤ交換を強いられたカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が最後にペースを落としてくれたおかげでオーバーテイクして10位に滑り込んだものの、実際にはかなり厳しいレースだった。

 無線の不調も抱えており、クビアトとしてはレース展開が全く見えない中での難しい戦いを強いられていた。

「無線がオンオフして僕の声が伝わっていたりいなかったりというトラブルを抱えていたから難しいレースだった。最後はカルロスがタイヤに苦しんでいたのは分かっていたし、僕の方がタイヤが良い状態だったのも分かっていたから抜くことができた。ポイントを獲ることができて良かったよ」

 1ポイントを獲ることができたとは言え、実状はトロロッソ・ホンダとしてかなり苦しい戦いを強いられた。

2019年F1第7戦カナダGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第7戦カナダGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 パワーサーキットのカナダだけにその理由をパワー不足に求めるのは簡単だが、必ずしもそれだけではなさそうだ。両ドライバーともにレース状況の中でパワー不足を感じる場面はなかったと話している。

「パワー不利はそれほど感じなかったよ。他チームと比べてダウンフォースレベルの違いなどもあるし、詳しいことは僕には分からない。2000馬力のエンジンをくれるなら喜んでそうするけどね。メルセデスAMGやフェラーリとの差は以前ほど大きくないし、レースでは僕らも充分に戦える。パワーの問題ではないよ」

 ジル・ビルヌーブ・サーキットはストレートが長いレイアウトではあるが、ラップタイムとしてはいかに低速・中速コーナーで稼ぐかが重要になる。ストレート速度を稼ぐためにダウンフォースを削りながらも、いかにコーナリングスピードを確保するか。その根本的なポテンシャルがライバルに劣っていたのか、そのバランスを見出す術が劣っていたのか。

 いずれにしてもそれをきちんと分析し解明することが今後のマシン開発とセットアップ技術の向上に繋がる。そんな厳しいレース週末でさえしっかりと1ポイントを持ち帰ることができたことも、トロロッソ・ホンダの成長を表わしていると言えた。

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