autosport web

 この効果について、トンバジスは次のように説明している。

「現在のマシンは2台分の距離まで前のマシンに近づくと、後ろのマシンはダウンフォースをほぼ50パーセント失うため、ついていくのが難しい。さらに、タイヤにもダメージを負うのだ」

「理由はふたつあり、ひとつはマシンがスライドしやすくなること。もうひとつは、タービュランスを受け、動きが遅い空気のなかで走ることで、タイヤとマシンの温度が下がらなくなることだ」

「しかし、(新規則では)後ろを走るマシンは今よりはるかにクリーンな空気のなかで走ることができる。マシン2台分の距離まで前のマシンに近づくことによるダウンフォース低下が約50パーセントだったものが、(2021年のマシンでは)5~10パーセントのロスに抑えられる」

「つまり、他のマシンの後ろをついていくことによるダウンフォース低下を大幅に抑えることになるのだ」

「大きな目的のひとつは前のマシンから発生される乱れた空気を改善し、後ろを走るマシンのパフォーマンス低下を大幅に抑えることである」

 後続のマシンのタイヤがダメージを受ける問題に対応するため、ピレリタイヤにも変更がなされる。現在の13インチから18インチに変更され、デグラデーションがなく、ドライバーが今よりタイヤマネジメントに気を配らずにレースができるタイヤを作ることをF1側はピレリに求めているという。

「(予想しづらいレースにするために)我々がピレリに依頼してきたことは完全に間違っていた」とF1のチーフテクニカルオフィサー、パット・シモンズは言う。

「デグラデーションを高くするという目標は進むべき道ではなかった」

 2021年の新レギュレーションは今年10月末までに明らかになる見込みだ。

F1が発表した2021年F1コンセプトカーの画像
2018年にF1が発表した2021年F1コンセプトカーの画像

本日のレースクイーン

原あゆみはらあゆみ
2025年 / スーパーフォーミュラ
リアライズガールズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円