ピットレーンからのスタートだったにもかかわらず、ライコネンは10周目で15番手にまで順位を上げた。だがペナルティを受けて、またも最後尾への後退を余儀なくされた。
その後必死で追い上げた結果、ライコネンは15位でフィニッシュしたが、ポイント争いに加わることはできなかった。
「今日はタイヤに関するあのミスさえなければ、間違いなくこれよりはるか上位でレースを終えられていたはずだ」と、ライコネンは日曜日のレース終了後に語った。
ツェンダーは、ペナルティがなければ、ライコネンはほぼ間違いなく13位以上に入れただろうと示唆し、「これから先の25年間では、二度とこのような失敗が起こらないことを願っている」と述べている。
ただ少なくともアルファロメオチームとしては、モンツァで2ポイントを獲得することができた。アントニオ・ジョビナッツィが9位でフィニッシュしたからだ。
ジョビナッツィにとってこの9位は、ここまでのF1キャリアのなかのベストリザルトだ。わずか1週前のベルギーGPでは、最終ラップの直前でクラッシュし、ポイントを逃していた。
アルファロメオから来賓としてモンツァに招かれていた元チーム代表のペーター・ザウバーは、「今回の入賞で、彼はスパでの失敗を埋め合わせた」と述べた。
現チーム代表のフレデリック・バスールは「アントニオがようやく力を発揮してくれて、とにかくうれしい」と語り、さらに以下のように続けた。「これでチームのスタッフ全員の、彼に対する信頼にも応えられたことになる」
「残念なことに、キミは印象的なレースを展開できなかった」
「ピットレーンスタートから順位を上げていくのは、いつでも困難な仕事だ。だが今回は我々が誤ったタイヤを装着したことで、入賞に向けた彼の願いを潰してしまった」
