チャンドックは、F1マシンの重さについても言及した。2004年には605kgであった重量が現在では743kgに増えており、それはラップタイムにすると5秒かそれ以上のロスにつながると彼は指摘した。
「今のF1マシンはとても重い。乗ればそう感じる。コーナーでマシンは鈍くなっており、反応が遅いと感じるはずだ」とチャンドックは語った。
「ラップタイムを補うために、彼らがやっていることというと、ダウンフォースをさらに増やして、大きなタイヤを装着することだ。それによってドライバーは楽になる」
結果として、チャンドックはF1はドライバーにとってもはやタフなものではないと感じており、それは暑さと湿気がのしかかってくるシンガポールのような会場でも同じことだという。
「ドライバーの汗の量は僕たちと変わらない。疲れ切った様子でマシンを降りることもない。くたくたになっているようには見えないんだ。(F1で走ることは)身体的な面で挑戦であるべきだが、今はそうではなさそうだ」
チャンドックは、2021年シーズンに予定されているF1の競技および技術レギュレーションの大改訂が、こうした点に対処できることを期待していると語った。
「2021年にどういった方向へ進むのか興味がある」とチャンドックは語った。
「重要な点は、バトルができる状態にし、競い合いをしやすくすることだ。一方で、レースをドライバーにとってよりきついものにしなければならないと僕は考えている」
1 2