・サイド・バイ・サイド
2台の車両が横に並んで競り合っている状態。
・シェイクダウン
新車を初めて走行させること。車載機器やシステムがきちんと機能するかどうか確かめる目的で行う。
・スーパーライセンス
F1に参戦するドライバーに必要な免許のこと。他カテゴリーの年間ランキングに応じてポイントが配分されており、過去3年間で40ポイントを獲得していることが発給の条件。FIA-F2の年間ランキング1~3位、インディカー・シリーズの年間1位のドライバーには、一気に40ポイントが与えられる。低年齢化に歯止めをかけるため2016年に年齢制限が設けられ、18歳以上でなければ取得できなくなった。同時に、「自動車運転免許を持っていること」「過去2年以上、ジュニアシングルシーターに参戦したこと」などの条件がある。これらの制限が設けられたことにより、マックス・フェルスタッペンのように17歳でF1にステップアップすることは不可能になった。
・スターティンググリッド
スタートに向けて車両を止める位置のこと。白線で記してあり、予選順位に従って先頭から順に並ぶ。奇数グリッドと偶数グリッドは互い違いに並んでおり、各グリッドの間隔は8m。前後(たとえばポールポジションと3番手)は16m離れている。
・スティント
レース中に走行する「期間」のことで、スタートから最初のタイヤ交換までを「第1スティント」、最初のタイヤ交換から次のタイヤ交換までを「第2スティント」と表現する。
・ストーブリーグ
ドライバーの契約更改や移籍、チームとパートナーやスポンサーとの契約が行われる時期のこと。他のプロスポーツが由来なので、選手やチームの契約にまつわる話題は冬に行われることが多く、それゆえ「ストーブ」リーグと呼ばれるが、F1の場合はシーズンが半ばを過ぎた頃、すなわち夏場に活発になる。
・スナップ
前触れもなく急に向きを変える動きを指す。「スナップオーバーステア」はよく用いる表現。唐突にリヤが流れ、スピンモードに陥る。
・スリップストリーム(トウ)
前を高速で走る車両が壁となるため、背後にぴたりとつけると空気抵抗が少なくなり、先行車に吸い寄せられるように近づく現象。ストレートで追い抜きを仕掛けるのに、この現象を利用する。インディカー・シリーズなどアメリカのレースでは「ドラフティング」と呼ぶ。
・セクター
サーキットの「区間」。スタート/フィニッシュラインを基点にセクター1、セクター2、セクター3の3つの区間に分け、区間通過タイムなどの計測に利用する。