■ハース
ハースがうまくいくよう願っていない者がいるだろうか?私は彼らが上位につけるのを見たい。特に ハースF1チームオーナーのジーン・ハースが、チームの将来は今年最初の数戦にかかっていると公言しているからだ。これはチームに向けられた重い言葉だ。言い換えれば、もしハースが十分な競争力を発揮しなかったら、彼らはF1から撤退するかもしれないのだから。
バルセロナにおける彼らのスピードはそれほど印象を残さず、2019年の調子を考慮すれば、彼らが同様に苦戦することになると想像するのが妥当だろう。2020年シーズンのハースは楽観的に良いスタート切れることを楽しみにしているようだが、正直なところ私は彼らが2018年や2019年のオーストラリアにおける速さをだせるとは思えない。
■アルファロメオ
ルノーと同じように、アルファロメオもまた“悪い驚き”だ。ピットレーンで新しい立派なカラーリングを目にした時は、速そうなマシンだと思った。しかし第一印象は裏切られることがあるし、最新のアルファロメオは見た目ほどには良くなかった。
アルファロメオ(ザウバー)が時にプレシーズンテストでまったく目立たずに、後ですぐにスピードを発揮することがあるのは知られている。キミ・ライコネンが良い仕事をすることは間違いないし、リザーブドライバーに就任したロバート・クビサの存在はチームに技術的な深みを与えるだろう。
もしアントニオ・ジョビナッツィのパフォーマンスが良ければ、ドライバーの点では彼らは良い位置につけている。しかしマシンには十分な性能があるだろうか?これまでのところ私はそうは思わないが、もしかすると……。
■ウイリアムズ
F1に奇跡が起きることはないし、もちろんウイリアムズにこのルールの例外が起きることもないだろう。バルセロナでのプレシーズンテストを見て、一目瞭然だったのは、チームがこれからもグリッド後方に位置するだろうということだ。
しかしながら全体的な感触は昨年よりは良く、少なくともジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィはペースの面でかなり離されていたわけではない。2019年のようにテストデーを逃すことがなかったので、マシンは昨年のものの進化版ではあるが、よりまとまっているように見えた。実際に見た目も非常によかったのだ!