フリー走行1開始の2時間くらい前になって、キャンセルの発表がありました。そこから、各チームとも撤収作業を開始。
というより、金曜朝の時点でチーム内ではキャンセルだと決まっていたような印象でした。僕はドライバーをひとりも見かけませんでしたから。
そして、密室ではなく外のオープンエアでオーストラリアGPキャンセルの記者会見。右からF1グループチェアマンのチェイス・キャリー、オーストラリアGPコーポレーション(AGPC)のポール・リトル会長、AGPCのアンドリュー・ウエストスコット エクゼクティブ・オフィサー、FIAレースディレクターのマイケル・マシ。
この4人が最終的な判断をしたのだと思います。ただお客さま、関係者の健康が第一という割には、中止決定にあまりにも時間がかかり過ぎたというのが印象です。
お金がらみの問題も多々あるでしょうし、調整が難航したんだとは思いますけどね。バーニー(エクレストン)さんだったら、もっと判断が早かったなんて言う人もいますが、どうでしょう? 人は、とかく過去の思い出を美化することが多いように思います。
ところで(FIA会長のジャン)トッドさんは何をしていたんでしょう? 新型コロナウイルスが問題になりそうなことは、随分前からわかっていたはずだし、現場に来て判断をしなければならない立場なのではないでしょうか?
まあ、F1というビッグイベントですから難しい判断だとは思いますが、モータースポーツの頂点にあるF1だからこそ、それ相応の判断を迅速に下して、対応するべきでしたよね。
とにかく結果としてたくさんのお客さんに対して混乱を招き、世界中のファンをやきもきさせ、チーム関係者の健康を害してしまったという事実だけが残ってしまいました。
残念です。
金曜の夕方、ホンダの山本雅史マネージングディレクター(MD)の囲み会見の様子。
ホンダとして、パワーユニットの開発は順調に来ていたので走って欲しかったです。今後、F1がどのようなスケジュールで開催されるのかわかりませんが、ライバルであるフェラーリとメルセデスにも開発の時間ができたことは確かです。
噂によると、開幕戦は(5月21~24日の)モナコGPか(6月5~7日の)アゼルバイジャンGPとなり、夏休みを返上して延期したグランプリを開催するという案もあるようです。でも、そもそも新型コロナウイルスの沈静化がいつになるのか、わからないわけですから、誰も確定したことは言えません。
未曾有の危機ですし、祈ることしかできませんね。
撤収作業はどんどんと進みます。これらの荷物はバーレーンに行くとのことでしたが、バーレーンGPの延期が発表された今、どこに向かっているのでしょう?
元気に日本から来てくれたファンのみなさんの写真を。
「チケットを買ってしまったので」というファンのかた。
結局、マシンが走っているところは1度も見れませんでした……。日本から来たファンのみなさんも残念だったと思いますが、僕も残念でした。
はてさて、今年のF1はどうなるのか心配です。心配してどうにかなるものでもないけれど困るなぁ。
あと、巷で噂や記事にもなっている新型コロナウイルスのせいで人種差別的な発言を投げかけられるという話。滞在期間も短かったこともあるかもしれませんが、僕がそういった状況になることは今回1度もありませんでした。
メルボルンの街中はアジア系の人もたくさん歩いているので、気にしていない人が多いのかな。
人種差別をする人は、どこの国に行っても一定数必ず存在するものなので、嫌な思いをするかもしれない確率が上がっているということですね。
まあ、トータルで考えれば、気にすることなく出かけた方が何倍も楽しい思い出になるはずですから、前向きに海外観戦などにお出かけください。
では、また。







