「何が許され、何が許されないかが明確になるのは、みんなにとっていいことだ。これがレースにどんな影響を及ぼすか、まずは様子を見てみようじゃないか」

「これが正しいアプローチなのかどうかは、僕には分からない。たぶんオーバーテイクが増えることにはなるだろうけど、それが本当に見応えのあるオーバーテイクなのかどうかは微妙なところだね。それはいずれ何かの機会に、ファンにたずねてみるべきことだ」

 セバスチャン・ベッテルも、ブレーキングゾーンで許される動きについて明確に定義するのは、歓迎すべきことと考えているようだ。

「僕がF1に来た当時は、明確な約束ごとが不文律としてあった。ところが、最近では微妙な事例が何度かありながら、誰もペナルティを受けずにすみ、それを『ここまでは違反ではない』というメッセージと受け取って、みんなが同じことをやり始めた。だが、そういう解釈は間違っている。昨日も(ブリーフィングで)話したように、このままではいずれ大きな事故が起きるだろう」

「そう考えると、これについてみんなで検討するのは、良い対応だと思う」

 また、ブレーキング中にラインを変えるフェルスタッペンのディフェンスを、実際に何度か経験しているキミ・ライコネンは、「状況はその都度異なる」がゆえに、どこまで許されるかは「単純に白か黒かでは片付けられない」と語っている。

「もしルールがなければ、ドライバーは好き勝手なことをやり始めるだろう。だから、どこまで許されるかについて、ある程度の指針は必要だと思う。そんなことをいちいち決めるのは、ちょっとバカげているように思えるかもしれないが、それは僕たち全員にとって有益だ」

 レッドブルのボス、クリスチャン・ホーナーは、次のように述べた。
「何よりも重要なのは、ルールを明確にすることだ。ただ、時には規制の行きすぎになることもあり、それは確かに問題だと思う。ドライバー同士がコース上で解決するしかない部分もあるし、シーズンを通じて任務につく、良識ある審判員を迎えるというのもひとつの手だろう。私なら、まずこの審判員のアイデアを採用するね」

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