──サーキットに来た際の個人的な印象、感想をお聞きしたいのですが、今までの見慣れた風景とはずいぶん違っていると思います。とはいえいざレースが始まってしまえば、そういうことは関係ないのか。あるいは大きな変化に、戸惑っているのでしょうか。
田辺TD:今はまだ木曜ですので、観客がいないことに関しては、特に大きな違和感はありません。例年でも、木曜日はこんなものですしね。ただパドックが本当に閑散としている。歩きやすいのは有り難いですが(笑)、当然寂しいです。
──今年はレースでの優勝だけでなく、タイトル獲得への期待の声も大きい。田辺さんとしては、今まで以上のプレッシャーを感じていますか。
田辺TD:ここまで開幕戦開催が遅れて、先の見えない中で準備をしてきました。ただ普段に増してどうこうというのはなく、普段通りに現場に来ています。タイトル云々に関しては、それに向けてPUをしっかり準備してきましたし、チームも使える時間を有効に使って開発を進めてきた。トータル性能、持てる力を最大限に出し切って、戦いに臨みたいと思っています。
──そうすれば、結果は付いてくると。
田辺TD:そこはいつものことですが、相手がいますからね。目指すところはもちろん優勝ですが、それは明日以降走り出せばおのずと見えてくるでしょう。