マシンにダメージを負うようなことなくオープニングラップを無事に走り終えた時点で、バトンにとってポイント獲得の可能性は現実的なものになっていた。

 バトンは3周目にエステバン・グティエレスを抜いて10位に上がり、10周目にミディアムタイヤに換えるためにピットに入るまで、その位置を維持した。

 ほとんどのマシンが最初のピットストップを終えた後、バトンはダニール・クビアトを抜いて10位を走っていた。

 最後のピットストップでミスがあったため、ペレスに前に出られてしまい、バトンにとってその後のレースは動きのないものになった。終盤、キミ・ライコネンがリタイアしたことで、バトンは9位に繰り上がった。

「スタート後が混乱状態だった中で、大きく順位を上げた。あれはよかったね。その後、トップ10圏内に入った」とバトン。

「2回目のピットストップで僕は少しミスをして、そのせいでチェコに前に行かれてしまった。どちらにしても最終的には抜かれていただろうけどね」

「グティエレスと争っていた時に、何かの破片に当たって、フロントエンドの調子がかなり損なわれたが、その後、問題なくなったと思う」

「フロントウイングにラバーが堆積してダウンフォースにかなり影響したのは痛かった」

 バトンは、アメリカGPの週末は「土曜は強力ではなかったが、日曜はかなり強力だった」と振り返り、マクラーレンに予選パフォーマンス向上を求めた。バトンはQ1での走行タイミングが悪かったことが影響し、Q2に進出することができなかった。

「土曜にまずい判断を行わないよう、問題を解決し、予選でトップ10に近い位置を確保すること(に焦点を置くべき)だ」とバトンは言う。

「そうすれば戦える余地は大いにある」

「ここでは(Q3進出は)比較的楽に行くはずだったのに、そうはならなかった」

「今、僕らには大勢のライバルがいる。(残りのレースも)タフなものになるだろうね」

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