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F1 ニュース

投稿日: 2020.11.06 07:12
更新日: 2020.11.06 08:28

F1の夢に一歩近づいた角田裕毅「正念場にも特別なプレッシャーはない。2021年に鈴鹿を走れたら嬉しい」:初テスト後会見

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F1 | F1の夢に一歩近づいた角田裕毅「正念場にも特別なプレッシャーはない。2021年に鈴鹿を走れたら嬉しい」:初テスト後会見

 F1カーの運転自体は難しくはなかったという角田だが、予想以上に首への負担が大きかったという。

「運転するのは難しくはなかったですが、身体的には思っていたよりきつかったです。身体面ではここまできついとは予想していませんでした。僕は首がとても強いという自信があるんです。F2でも首がきついと思わないぐらいです。なのに今日F1カーで走った後にはかなりきつかった。ブレーキングゾーンが特に辛かったですね。(頭が前に動いてしまうのを)防ごうとしましたが、ブレーキングのパワーは予想以上でした。次にF1カーに乗る時までに、しっかりトレーニングをしなければなりませんね」

 F1カーに乗ってみて驚いたのは、エンジンのパワーとブレーキのパフォーマンスだったと角田は言う。

「スロットルを開けるとまず、エンジンから大きなパワーを感じます。F2ではそこまでではありません。パワーは予想していた以上でした。午前のセッションでは雨が降っていましたが、それでもスロットルを開けるとものすごいパフォーマンスを感じるんです。ドライコンディションでのF2よりウエットコンディションでのF1の方がパワーが大きく感じました。それが今日一番驚いたことです。二番目に驚いたのはドライコンディションでのブレーキングのパフォーマンスが強烈だったことですね」

アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅
アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅

 F1初走行に備えて、ドライビング中のステアリングホイール上のさまざまな操作を練習してきたというが、それでも適応するには多少時間がかかったということだ。

「(ステアリングホイール上の操作など、F1独自の技術に関しては)ミルトン・キーンズにあるレッドブルのファクトリーに行ってシミュレーターでかなり練習しました。それから、スクーデリア・アルファタウリでシート合わせをした時にもたくさん勉強しましたね。覚えるのは簡単なのですが、実際に走っている時に素早く反応するのが難しいです。午前のセッションでは、エンジニアからモードやボタンを変更するよう指示されてすぐに反応するのに少し苦労しました。モードを変える時には、じっとステアリングホイールを見つめたり、少し減速しなければならなかったんです。でも、シミュレーターでの練習のおかげで素早く慣れることができたと思います。セッション終盤には一貫して速いペースで走れるようになりました」

「レースシミュレーションにおいても、ステアリングホイールで毎周、ほぼ毎コーナー、いろいろなことをしながら走っても、ラップタイムはかなり安定していました。なので大きく前進できたんじゃないかと思います」

アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅
アルファタウリで初のF1テストに臨んだ角田裕毅

「300kmというターゲットを与えられたなかで無事に352kmを走破できて、ほっとしました。午前中はレインタイヤとドライタイヤを使い分けながらの走行になり、完全にドライで走ることはできなかったんですけど、それが逆にクルマに慣れる、いい練習機会になり、コントロールの練習になりました。そこでコントロールできたおかげで、午後のドライセッションでさらにコントロールの幅が広がったので、思ったよりも楽にドライでペースを上げることができました」

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