これに対してFIAは、規則によりホワイティングには、ドライバーにポジションを入れ替えるよう指示する「絶対的な権限」が与えられているが、「規則は、そうする義務があることを含意していない」と主張した。

 FIAの声明には、次のように記されている。「レースディレクターが彼の権限を行使しなかったという事実は、下された裁定とは無関係である」

「(提出された)GPSデータに関して、これはレース中にすべてのチームが閲覧できたデータであると認められる。したがって、スチュワードもレース中にこれを閲覧し、参照することができた」

 フェラーリも、このGPSデータは、スチュワードがベッテルがブレーキング中にラインを変えた根拠としたテレメトリーデータや、その他の証拠と矛盾しないことを認めている。

 FIAの声明によると、「国際スポーツ法典第14.2項は、新しい証拠が存在するか否かの判断について、スチュワードに単独裁量権を与えている」

「書面または口頭で提出されたすべての証拠を受領し、慎重に検討した結果、スチュワードは新しい証拠はないと判定する」(注:元の裁定の時点では示されていなかった新証拠がないと、再審査は受け付けられない)

 これに対し、フェラーリは国際スポーツ法典に定められた権利を行使して、控訴の意思を表明したが、最終的にはその手続きを取らないことを選択する可能性もある。

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