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F1 ニュース

投稿日: 2020.12.25 17:32
更新日: 2020.12.25 17:26

怒涛の17戦を終え話題に事欠かなかった2020年シーズン/スペイン人ライターのF1便り

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F1 | 怒涛の17戦を終え話題に事欠かなかった2020年シーズン/スペイン人ライターのF1便り

 しかし、素晴らしいレースが見られた一方で、今年は大きく期待から外れたこともいくつかあった。もちろんフェラーリはそのうちのひとつだ。2019年のエンジンの一件のあとで、フェラーリは彼らが期待していたものとは完全に異なるマシンとエンジンでシーズンに直面することになった。シャルル・ルクレールが何度かの表彰台フィニッシュで今年を救ったが、実のところ2020年のフェラーリの結果は1980年よりも酷かった。この状況は特にセバスチャン・ベッテルに顕著だった。ベッテルはSF1000を乗りこなすことができず、ランキング13位で終わったのだ。

 来年、ベッテルはアストンマーティン・レーシング(現レーシングポイント)に緑のウエアをまとって移籍し、ランス・ストロールのチームメイトになる。ストロールはトルコGPでの印象強いポールポジション獲得で世界を驚かせた。彼らはともに、メルセデスのマシンを独自に解釈したマシンで、レッドブルに挑戦することを目標にするだろう。だがF1に2020年最後の驚きをもたらしたのは、セルジオ・ペレスだ。バーレーンのサクヒールのアウターサーキットで行われたサクヒールGPで優勝を飾ったのだ。ペレスはベストシーズンを4位で終え、12月18日にレッドブルへの移籍が発表された。彼は来年もシートを獲得するのにふさわしいドライバーだ。

2020年F1サクヒールGPで優勝したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1サクヒールGPで優勝したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 だがホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)を搭載するマシンについて、私はアルファタウリについても語らなければならない。“トロロッソ”のチーム名を変更して最初の年、彼らには特にシーズン終盤に非常に競争力があった。しかし、いっそう衝撃的だったのは、ピエール・ガスリーがモンツァで優勝を果たしたことだ。これは1987年以来初めて、ホンダがエンジンを供給するふたつの異なるチームを優勝させることができたことを意味する。こうしたことすべてを考えると、ホンダが2021年末でF1を撤退することはひどく寂しいことだ……。レッドブルとの関係が、彼らが夢見ていたほどに競争力を持ち始めているのだから。

F1第17戦アブダビGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
F1第17戦アブダビGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

 2020年については語るべきことが多くあるが、個人的に思うハイライトについていくつか言及したい。ひとつは間違いなくサーキットだ。イモラがカレンダーに復帰したのは素晴らしいことだった。一方ムジェロは難易度の高い高速レイアウトで我々を驚かせた。ポルティマオは10年以上前に我々みんなが知っていたように素晴らしかった。

 そしてイスタンブール・パークは驚くべきレースウイークを生み出した。サクヒールのアウターサーキットでさえ楽しませてくれた。2021年のカレンダーは従来のものに近くなるが、サーキットについては2020年から将来に向けて学べることを願っている。また私はハースのロマン・グロージャンの一件に感動した。グロージャンは酷い事故を軽傷で生き延び、将来またレースをするかもしれない。そしてもちろん、私は来年のミック・シューマッハーと角田裕毅のデビューのことを考えている。

 これをもって、今年はさようならを言う時が来たようだ。良い新年を迎え、健康でいてほしい。素晴らしい2021年に期待しよう!


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