「ブランドルやクルサードより優秀かも? メディアの仕事に適任」

by マット・ビアー

 ジェンソン・バトンは、自身のF1ドライバーとしての絶対的なピークが過ぎたことを認めている。しかし、いったい彼は次に何をすべきであろうか? バトンは未知の、高いポテンシャルを内に秘めている。信念が強く、聡明で、好感度が高い。F1のニュアンスを伝えることに長けていて、チームとも親しい。テレビに出るべき人間だ。

 バトンはすでに、実況中継のオーディションのようなものを通過している。2015年のバーレーンGPで、マクラーレン・ホンダのマシンがグリッドにつくことができなかった際に、不機嫌になるでも帰宅するためのチケットをいち早く入手するでもなく、レースの実況ツイートを始めたのだ。

 彼の洞察はとてつもなくユニークなものだったとはいえないが(「マシンからの火花がいいね」など)、トップを走るマシンの戦略を説明し、無線でのメッセージを解説し、「ルイスはチームメイトがベッテルに抜かれるよう仕向けているのかな?」などと投稿し、当時話題となったメルセデスについての論争にも興奮した様子で触れた(注:中国GPにおいて、トップ走行中のハミルトンが故意にペースを落とし、2位のロズベルグと3位のベッテルの差を縮めようとしたと言われていた)。

 バトンはレースをうまく要約し、その展開を読む能力があることを証明した。また140文字以内で饒舌には語れないことなど、誰もが承知している。

インタビューに応えるジェンソン・バトン
インタビューに応えるジェンソン・バトン

 現在、イギリスの放送局はドライバーから転身したコメンテーターに不足してはいない。マーティン・ブランドル、デイビッド・クルサード、アンソニー・デイビッドソン、アラン・マクニッシュらは全員が優秀なコメンテーターだ。イギリスにおけるF1中継は短期間ではあるもののチャンネル4が担っているが、2019年からはすべてがスカイスポーツに移行することになっており、コメンテーターの人数も縮小となるだろう。それでもバトンは、現在のコメンテーターとは比較にならないほど近代F1での経験を持つため、職を得ることは難しくはないはずだ。

 これまでに行われた数々のテレビ特番で、バトンはクルサードとの生き生きとした掛け合いを見せてきた。最も有名なのはラリークロスのテストをした際のものだが、ふたりは互いを良く知る友人同士であり、軽口を叩いて視聴者を飽きさせなかった。

 コメンテーター、ピットレポーター、特集や分析番組などのいずれか、またはすべてにバトンは起用できる。ブランドルとクルサードは素晴らしいドライバーであったが、バトンはチャンピオン経験者だ。マイクを持たせても、長期間に渡って彼らより秀でた才能を見せるかもしれない。

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