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F1 ニュース

投稿日: 2016.11.19 08:02
更新日: 2016.11.19 12:04

【特集】バトンは来年、日本で走るべき? 「F1休養期間のバトンに勧める6つのプラン」

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F1 | 【特集】バトンは来年、日本で走るべき? 「F1休養期間のバトンに勧める6つのプラン」

「あえて何もせず、引退後のシミュレーションを」

by エド・ストロー

 バトンは20歳から36歳までの間、F1ドライバーでありたいとの欲求を雄弁に語ってきた。彼はバーニー・エクレストンとともに歩み、F1は彼自身の人生に大きな影響を与えた。一方で、他のことに時間を使いたいとも願ってきた。

 おそらくほとんどの人間が、まったく共感しないだろう。バトンは他の誰もが夢見ることしかできないことを仕事にし、大金を稼いできた。しかしエリートのスポーツ選手としての人生は、大いなる献身と多大な犠牲を必要とする。どれだけの大金を積まれようと、暮らしぶりがどれだけ豪華であろうとも、彼が人間であることに変わりはない。

 だからこそモータースポーツの世界でいえば、バトンは何もすべきではない。純粋な楽しみのためだけに、あちこちでちょっとしたレースに出ることはあるかもしれない。しかし選手権へのフル参戦など、真剣勝負に専念すべきではない。バトンが語ったことに基づいて考えれば、これは復帰の可能性を残した「引退後」の、まったく真逆の人生を試してみる良い機会なのだ。

ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)

 マクラーレン・ホンダのアンバサダー的な役割を楽しみ、人生の他の事柄に焦点を当て、F1なしでも生きられることに気がつくかもしれない。そしてラリークロスやスポーツカーなどに転向する道を選ぶ可能性もある。もしくは人生の別の一面を補うことで活力を得て、純粋に復帰を望むことになるかもしれない。真面目に生きる38歳のバトンがF1の最前線を離脱すると言うのであれば、止めるものは何もない。

 2018年にマクラーレンに復帰する道があるか否か(それは多分にフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの動向による)はひとつの要素だが、チームが復帰を望まなかったとしても、他のチームでレースをするチャンスには恵まれるだろう。だからこそ、バトンにとって現在のシチュエーションは素晴らしい。彼は引退後の現実を効率的に知り、それを好むか好まないか、1年の休息の後に情熱が戻るかどうかを確かめることができる。

「最後の数年間」を続けるか、やめるかを決めようとすると「感情が浮き沈みする」とバトンは話している。まっさらな休養期間は「暫定的な引退生活」を過ごす良い機会だが、彼には復帰の道が残されている。これがうまく効果を発揮するためには、1年間の休養は本当の意味での休息でなければならないのだ。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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