「バンドーンと交代し、スーパーフォーミュラへ」

by ミッシェル・アダム

 2017年、マクラーレン・ホンダはバトンを外し、ストフェル・バンドーンをレギュラーとして走らせることを決定しており、これは十分にうまくいきそうに見える。では逆に、スーパーフォーミュラでバトンを走らせるというのはどうだろうか?

 今シーズン、バンドーンはマクラーレンのガレージで礼儀正しく笑顔を見せるか、バーレーンGPでフェルナンド・アロンソの代理を務めた場面以外では、日本でのレースに専念していた。マクラーレンはこれをGP2タイトル獲得後の「F1参戦のための良い準備」だと認識しており、バンドーンもまた順調に適応してみせた。デビューシーズンで見事2勝を挙げ、チャンピオンから6点差のランキング4位を獲得したのだ。

 バンドーンは日本の、非常に優れた、スピードのあるレースカーを楽しんだ。今年のはじめに英AUTOSPORTが、世界各地で行われる全カテゴリーのスピードを調査しランク付けをしたところ、スーパーフォーミュラはF1に次ぐスピードを有することが判明し、インディカーやLMP1よりも速いという結果となった。

 F1でテストドライバーを務めていたジェームス・ロシターもスーパーフォーミュラに参戦、ダラーラシャシーでのコーナリングには、タイヤ戦争が激化していた2000年代中盤のF1マシンに匹敵するほどの速さがあると、彼は主張する。この時代のF1はバトンにとっても親しみのあるものであり、良い時代だったとたびたび振り返っている。

2016年スーパーフォーミュラ ストフェル・バンドーン
2016年スーパーフォーミュラ ストフェル・バンドーン

 バトンは間違いなく、スーパーフォーミュラを楽しむことができるだろう。同シリーズにおけるホンダエンジンの性能はトヨタを上回るものではないが、その性能差は彼が2シーズンに渡ってF1で直面してきたほど大きくはない。バンドーンと同じように、競争力を存分に発揮できる下地はあると言える。4月下旬から10月下旬にかけて、鈴鹿での2戦を含む7戦で構成されるスーパーフォーミュラの日程は、まったく過酷なものではない。たとえ参戦を決定したとしても、ひとりの人間として家族と過ごす時間は十分に取れる。

 また、実現すればホンダにとっても大いなる戦力となる。すでに日本と多くの関わりを持つF1チャンピオンが、国内最高峰のレースに参戦する様を想像してみてもらいたい。グッズもホンダ車も、きっと飛ぶように売れることだろう。

 マクラーレンはバンドーンを2017年へ向けての即戦力として維持するために、今季は日本へと送り込んだ。2018年にバトンを再度レギュラードライバーとして起用することを真剣に考えているのであれば、スーパーフォーミュラのシートを与えることで、お互いにとって楽しくウィン-ウィンなシチュエーションが築けるのではないだろうか。

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