44周目、ホームストレート上でエステバン・オコン(アルピーヌ)にオーバーテイクされたベッテルは、直後の1コーナーでのブレーキングでオコンに追突してしまう。
ベッテル:OK、フロントウイングにダメージを負った。なんであいつは走行ラインを変えたんだよ!! 彼がライン変えたせいでロックアップした
しかし、接触の瞬間の映像を国際映像がとらえており、実際には走行ラインを変えたのはベッテルだった。そのため、スチュワードはベッテルに非があったとして、10秒加算ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。またレース後、ベッテルはパルクフェルメでオコンに謝罪している。
レースは終盤、トップを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)に2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が追いつき、手に汗握るバトルを展開。53周目の4コーナーでフェルスタッペンがアウトからハミルトンを抜きにかかり、直後にコースをはみ出して、トップに立つ。
ハミルトン:コース外から抜いて行ったよ
すると、レースディレクターのマイケル・マシはレッドブル・ホンダへ、ポジションを譲るように指示。チームはすくにフェルスタッペンへ無線を入れる。
レッドブル・ホンダ:直ちにポジションをルイスへ譲れ。ルイスを先に行かせるんだ
これで再びトップに立ったハミルトンは、フェルスタッペンからの猛攻に耐え、トップのままチェッカーフラッグを受けた。
メルセデス:やったぞ、ルイス。すごい走りだった
ハミルトン:やったぜ、ワァオ。みんなも素晴らしい仕事をしたよ。ここにいるスタッフだけでなく、ファクトリーで仕事しているみんなが最高の仕事をした。でも、僕たちはまだ足りないことを知っているはずだ。でも、僕たちは勝った。チームワークでね。
メルセデス:クレイジー、本当にクレイジーなレースだったよ、ルイス
ハミルトン:任せてよ!!
メルセデス:ベテランにしては、悪くないね
一方、ポジションを譲って敗れたフェルスタッペンは、納得がいかない。
フェルスタッペン:なんで、僕を先に行かせてくれなかったの? (ペナルティの)5秒なんて、簡単に築くことができたと思うよ。こんな形で2位でフィニッシュするより、1位でフィニッシュしてペナルティを科せられたほうがよかったよ
クリスチャン・ホーナー:レースコントロールからの指示だったんだ。でも、君の走りはとんでもなくすごかった。
メルセデス勢とフェルスタッペンに続いて、4位でフィニッシュしたのはランド・ノリス(マクラーレン)。
マクラーレン:P4だ。よくやった。素晴らしいレースだった
ノリス:よっしゃーっ。やったぜ!! じゃ、この花火は僕のために?(バーレーンGPではチェッカーフラッグ後に、コース脇から大量の花火が打ち上げられる)
マクラーレン:かもな
2年ぶりに3月に開幕戦を行ったF1世界選手権。第2戦は4月18日にイタリア・イモラで開催される。