イギリスGP直後、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターはパワーユニットのダメージに関して、次のように語っていた。

「最初にクルマがクレーンに釣り上げられた映像を見たときはかなりひどいのかなと思いましたが、(ガレージに戻されたクルマを見ると)映像で見るよりはダメージが小さいような気がします。でも、いずれにしても外見だけではわかりませんので、これから外してSAKURAに送り返した上で確認して継続判断したいと思います」

 もし、パワーユニットになんらかのダメージがあれば、イギリスGPで使用したパワーユニットは今後、レースで使うことはなくなる。1基目で6戦走り、第7戦フランスGPから2基目を投入したホンダにとって、ここで2基目が使用不能となれば、3基目の投入を前倒しして行うことは必至だ。

 そうなれば、残り13戦のどこかで4基目を投入しなければならず、ペナルティも覚悟しなければならない。

 しかし、たとえそうなったとしても、チャンピオンシップ争いはまだわからない。というのも、イギリスGPではメルセデスPU(セバスチャン・ベッテル)とルノーPU(エステバン・オコン)が早くも3基目を投入していたからだ。つまり、クラッシュしていなくとも、ライバルたちも年間3基というパワーユニットの使用基数を守るのは簡単ではないのだ。

 もちろん、これまで卓越した信頼性を誇ってきた本家のメルセデスが今年も3基で乗り切ることも十分考えられるが、それでも4基目投入の傷口を小さくすることはできる。それはスプリント予選が導入されるグランプリがあと2つあるからだ。

 次にスプリント予選が導入されるのはイタリアGP。例えば、ここで4基目を投入すれば、モンツァは比較的オーバーテイクが可能なので、ペナルティによって予選で最後尾となっても、挽回できるチャンスがスプリント予選と決勝レースの2回あり、上位入賞も可能だ。

 イギリスGPのクラッシュは残念だったが、まだ悲観する必要はない。

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ホンダ辛口コラム F1第10戦:勇敢さよりも賢さがチャンピオンシップを制する秘訣

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