ザントフォールトでレースをするのも初めてなら、オランダを訪れるのも、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)にとっては初めての経験だった。それでも、レッドブル・ファミリーの一員である角田は、多くのマックス・フェルスタッペンファンからもエールが贈られていた。モーターホームからガレージに向かう途中、地元のレースファンに呼び止められ、サインを求められたり、ツーショットの写真撮影をねだられていた。そんななかで、角田のオランダGP2日目が始まった。
この日、角田とアルファタウリには、ひとつの作戦があった。それは予選でのタイヤ戦略だ。