例えば、従来の方式では時間内にベストタイムを刻めばよかったため、最低でも2回はアタックできた。そのため、遅いマシンでも路面コンディションが良くなったセッション終了間際の2回目のアタックで素晴らしい走りをしたり、逆に速いマシンは渋滞にはまるなど、波乱が起きやすかった。

 しかし、7分後から1台ずつ落ちていくというシステムでは、事実上、下位チームは1回しかアタックはできないのである。

 さらに残ったマシンが7分後からは90秒ごとに1台ずつノックアウトされるというこのシステムは、タイムアタックを行っている途中でも落ちてしまうため、見ているファンにとってもわかりづらいシステムとなって大きな不評を買った。

 そのため、開幕戦ではレース当日の日曜日の朝に、チーム代表らが緊急会議を開き、満場一致で新予選方式の全廃に同意した。しかし、FIAはチーム側の要求を受け入れず、2戦目のバーレーンGPでもまったく同じシステムを採用。だが、結果は火を見るより明らかだった。

 新予選システムに欠陥があることを認めたFIAは再度、全チームから出された要請を受け入れ、F1委員会および世界モータースポーツ評議会での承認を経て、第3戦中国GPから2015年までと同様の予選システムが復活したのである。

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