グリッド最後方のマシンに乗ることで、マゼピンは注目を浴びずにレース技術を学び、磨くことができるだろうと言う意見もあるが、彼のケースがそうであるとは証明されていない。

「僕が脚光を浴びていないとは思わない。むしろ反対だ」

「F1に来ると、とにかくマシンを選ぶことはできないんだ。僕にとって、まずF1に到達することが重要だった。チームを良くする手助けができるよう願っている」

「そして、ある時点で上のチームからオファーがあるかもしれない」

ニキータ・マゼピン(ハース)&小松礼雄エンジニアリングディレクター
2021年F1第16戦トルコGP ニキータ・マゼピン(ハース)&小松礼雄エンジニアリングディレクター

 しかしオファーはすぐには来ないだろう。マゼピンは2022年シーズンに向けてすでにハースと契約を交わしており、現在のチームメイトであるミック・シューマッハーとともに残留するからだ。

 同じくルーキーであるシューマッハーも今年の選手権でポイントを獲得していないが、第11戦ハンガリーGPで12位というベストリザルトを出している。対してマゼピンのベストリザルトは第6戦アゼルバイジャンGPでの14位だ。

 マゼピンはアメリカGPでまたしても最下位になり、チェッカーフラッグを受けた時はシューマッハーから1分半遅れていた。マゼピンは、1周目のヘッドレストのトラブルだけでなく、レース中不快なほどに足が熱せられることにも不満を漏らしていた。

「我々は常に改善しようとしている」とチーム代表のギュンター・シュタイナーはその後メディアに語っている。「だがこのことは彼にだけ起きているようだ」

「これは昨年と同じシャシーで、そうした問題は起きたことがなかった。ミックに特に尋ねてはいないが、彼はそのような不満を言っていないし、もしあるとしたら、確実に伝えてくるだろう」

「なぜ彼が熱さを感じるのか調査し、何か対応する必要がある。次のステップはブーツをどうにかすることかもしれない。何かが壊れたということはないが、彼がこのことについて不満を言うのは初めてのことではない」

ニキータ・マゼピン(ハース)
2021年F1第17戦アメリカGP ニキータ・マゼピン(ハース)

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