「今日は全然、満足できない」
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はF1第19戦ブラジルGPのスプリント予選後、そう語った。なぜ、角田は満足のいくスプリント予選を行えなかったのか。
ひとつ目の理由は、ソフトタイヤを選択したにも関わらず、1周目に順位を落としてしまったことだ。スプリント予選でソフトタイヤを選択したのは角田以外にも複数おり、決して無謀な賭けではなかった。角田も「スタートでできるだけポジションを上げることが目標でした」と、納得して選択した作戦だった。では、なぜ1周目にポジションを落としたのか。角田は次のように振り返る。