11周目のターン1でミック・シューマッハー(ハース)がアウト側に並びかけたライコネンと接触してフロントウイングを壊し、ターン8〜10にデブリが散乱したためVSC(バーチャルセーフティカー)となる。
レッドブルは2番手ペレスがハミルトンを抑えてフェルスタッペンを先行させる。14周目のセクター1でVSCは解除となった。
15周目のセクター3からDRSが使用可能となり、ハミルトンは2番手ペレスのDRS圏内でプレッシャーをさらに強めていく。ハミルトンは18周目のターン1でアウトからパスするが、ペレスもターン4で抜き返して2番手を取り戻す。ハミルトンは続く19周目のターン1で再びペレスをパスし、今度はターン4で仕掛ける隙を与えない。しかしこの間にハミルトンとフェルスタッペンの差は3.9秒まで広がり、ここから2台はほぼ同じペースで周回を重ねていく。
22周目にストロールがピットインしてハードタイヤに交換。首位フェルスタッペンも24周目にはスライド量が増え始めるが、アンダーカット圏内にハミルトンを入れさせない。
8番手ガスリーが25周目にピットインしてハードに交換。26周目にはハミルトン、サインツもピットインするがサインツはハードが1セットしか残っていないためミディアムに履き替える。
これに対して首位フェルスタッペンも翌27周目にピットインしてハードタイヤに交換し、ハミルトンの1.5秒前に戻り実質首位を守る。ペレスは28周目にピットインするがボッタスは暫定首位のままステイアウトを続ける。
30周目のメインストレートでストロールがデブリを飛ばし、この処理のためVSCに。この間にボッタス、リカルド、オコンがピットインして約10秒をゲインし、ボッタスはペレスの前3番手でコースに戻ることに成功した。
ハードタイヤでハミルトンは攻勢を仕掛けてフェルスタッペンのDRS圏内に入ろうとするが、フェルスタッペンも必死に引き離す。しかしアンダーカット圏外に押し出すことはできず、フェルスタッペンにとっては次のピットストップに向けてアンダーカットを仕掛けられないようにすることが重要となる。