40周目にフェルスタッペンは先手を打ってピットインし、ハードに交換してアンダーカットを阻止。これに対してハミルトンはステイアウトし、代わりにボッタスがピットインしてフェルスタッペンとルクレールの後方に戻る。翌42周目にペレスがピットインしてボッタスの後方へ。そしてハミルトンは43周目にピットインしてフェルスタッペンの2.5秒後方に戻り、再びフェルスタッペンを1秒差まで追いかけていく。
角田はタイヤが苦しくなるがステイアウトしてオコン、ベッテル、アロンソを抑えてガスリーを援護射撃。彼らに抜かれた39周目にピットインし、ストロールとの接触で科された10秒ペナルティを消化して17番手でコースに戻る。
ハミルトンはファステスト連発で一気にフェルスタッペンのDRS圏内に入り、47周目のセクター3で追い着く。48周目のメインストレートでさらにギャップを縮め、ターン4でアウトからフェルスタッペンに並びかける。しかしフェルスタッペンがエイペックスでアウトに膨らんでハミルトンを押し出すかたちとなり、首位を守る。スチュワードは審議の必要なしと判断し、ハミルトンは一旦距離をおいて再びフェルスタッペンとのギャップを縮めていき、両者の接近戦が続く。
51周目にガスリーがピットインし、1ストップ作戦を狙うアルピーヌ勢が先行する。翌52周目にはルクレール、53周目にサインツもピットイン。ガスリーは61周目のターン1でオコンを捕らえて8番手に浮上、さらに62周目のターン4でアロンソを抜いて7番手を取り戻した。
ハミルトンは59周目のターン1でフェルスタッペンにブロックラインを取らせ、ターン2からの立ち上がりでDRSを使って因縁のターン4手前で完全に前に出てブロックし、首位でターン4へと飛び込んでいった。
フェルスタッペンはガスリーを先頭とした周回遅れの処理でタイムロスを喫してハミルトンとのギャップが広がるが、3番手ボッタスとのペース差はほとんどなく9秒差は変わらない。残り7周でフェルスタッペンはペースを落として2番手確保の走りに切り替えた。
これでハミルトンはブラジルGPを制して第15戦ロシアGP以来となる今季6勝目、通算101勝目を挙げた。フェルスタッペンは10.5秒差で2位、ボッタスは3秒差まで迫ったものの3位に終わり、最後に4位ペレスがフリーストップでソフトタイヤを履いて1分11秒010のファステストラップを記録し、ハミルトンから1ポイントを奪い取った。トップから50秒遅れで5位ルクレール、6位サインツ、周回遅れで7位ガスリー、8位オコン、9アロンソ、10位ノリスという結果となった。角田はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)の後方15位でレースを終えている。

