■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=優勝
今週末、ブラジルの人たちに熱心に応援してもらえて、本当に感謝している。これほど応援してもらえたのはシルバーストン以来だ。週末を通して観客の声援が聞こえてきて、とても謙虚な気持ちになった。毎日『Obrigado Brasil』(ありがとう、ブラジル)と言い続けてきたよ。
そして、何というレースだったのだろう。サーキットに来ているスタッフも、ファクトリーのスタッフも、皆が最高の仕事をした。バルテリも素晴らしい仕事をして、ポイントを最大限つかんだ。
昨日(のスプリント予選)は最後尾グリッドだったから、必死にプッシュした。そして今日は5グリッド降格された。僕にとってこれほどハードな週末は今までなかったと思う。でも父から「2004年のお前を思い出すよ」と言われた。F3でバーレーンのレースに参戦した時のことだ。そのレースでは後ろからからスタートして10位を獲得して、その後、優勝した。そういうわけだから、この勝利を父に捧げたい。
今週末を迎える時点では、(レッドブルとの)ギャップを縮めることができるとは全く考えていなかった。その上、不利なことが次々に起きた。でも今回のことは、『決して諦めてはならない』ということを示していると思う。どんな出来事に直面しても、ひたすらプッシュし続け、転がり続け、戦い続けなければならない。戦うことをやめては絶対にだめなんだ。
この週末はそういうアプローチで過ごしてきた。とても久しぶりの優勝で、まるで初めて勝ったような気分だよ。
