パルクフェルメのフェルスタッペン選手の表情は終始硬かったです。
勝ったハミルトン選手も、だいぶお疲れの様子。
勝って超嬉しいという雰囲気はあまりなかったですね。
納得のいかないレース内容、2回のペナルティーが出てしまいました。
オコン選手と、フェルスタッペン選手との接触に耐えたフロントウイング、この状態でファステストラップの1点も獲得ってどういうことなのだろうか?
インタビューの待ち時間などは、このボードの後ろで座り込んでました。
ボッタス選手は比較的元気で、表彰式の直前も舞台袖から見学中。
ハミルトン選手の表情も、硬く感じました。
この勝利で同点となったわけです。
フェルスタッペン選手に対する2回のペナルティーをどう思うか、僕はちょっと重すぎるかなと感じます。
どちらにしても、この世界一のふたりのチャンピオン争い。
どちらも、絶対に勝ちたい、引きたくないし、前に出たい、負けたく無い、何がなんでもチャンピオンになりたいという強い思いがぶつかるわけです。
それは、接触も起こるでしょうし、今回のようなレースでは、思い雰囲気の表彰式にもなるでしょう。
スポーツですからルールもあります。
高速で走るマシンを人間がその瞬間に判断をするわけですから、どちらが悪いとか正しいとかの判断は大変難しいし、立場が違えばまったく逆の考えにもなります。
最終戦アブダビGPですが、僕は特に、ホンダに乗るフェルスタッペン選手を中心に撮影をします。
今年の、その戦いを絶対撮るんだという気持ちが、今の僕のモチベーションだからでもあります。
それは、日本が誇るホンダのPUをテッペンを争う高みまで連れて行ってくれているから、チャンピオンを獲れるかもしれないという夢が実現するかもしれないから。
だから、公平にみているということは、まったくありませんし、ファンのみなさんと近い気持ちだと思います。
どちらかが、勝って、どちらかが、負ける。
でも、忘れてはいけないのは、どうあっても選手や関係者をリスペクトするという気持ちだけは持ち続けなければなりません。
今週、チャンピオンが決まります。
ドキドキするし、緊張もします。
こんな気持ちで最終戦を迎えられることを、このふたりのドライバー、チームに感謝ですよね。
アップが、遅くなってすみませんでした!
今週、いいレースになりますように!
この方、アルファタウリのピットウオールで紅一点のレースストラジェディーエンジニア、カリン・クリドリッチさんです。
フランス人です。
たとえば、フリープラクティスでこのタイヤで何周してピットインさせるとか作戦を考えて指示を出すのが彼女のお仕事。
予選で、どのタイミングでどのタイヤでピットアウトをするのがいいか指示を出すのも彼女の仕事。
レースで、セイフティカーが入れば、どう作戦を組み立てるかも彼女の仕事。
ふたりのドライバーとも彼女の指示で動いているわけです……
もちろん、いろいろなセクションのエンジニアと連携しているとはいえ、すごいお仕事をこなしているんだなあーと思います。
フランスとドイツの大学でメカニカルエンジニアリングの勉強をしてから、ウイリアムズでエアロダイナミクスのお仕事を6カ月。その後、アルファタウリでストラテジーを担当することになり3年目、今年からレース現場で働く事になったということです。
今の仕事が楽しくて、凄くやりがいがあって夢が実現したのよ!と吸い込まれるような青い目をキラキラ輝かせながら答えてくれました!
来季、鈴鹿で見かけたら、「カリンさ〜〜〜ん!」と応援お願いしますね!