・個別インタビュー
──今日からホンダのスタッフは白いシャツを着ています。トルコGPで着ていた「ありがとう」がプリントされたシャツですが、今回、最終戦で再びこの白いありがとうシャツを着た理由を教えてください。
山本MD:これはトルコで着た鈴鹿スペシャルですけど、腕にありがとうの文字が入っているので、今週アブダビ最終戦でホンダの7年間の集大成という意味も込めて、ホンダを応援してくれる世界のファンに感謝という意味でこのありがとうのシャツを着ようと決めました。
──トルコGPでは、同じ日に行われる予定で中止となった日本GPを待っていた世界中のファンの方へのものでしたが、今回はみんなに感謝ということですね。
山本MD:そうです。みなさんに感謝です。7年間応援してくださった人たちから私たちはたくさんの力をもらいました。そのことへの感謝です。そして、それだけでなく、研究所でPUを開発し、アップデートし尽くしてくれた人も含めて、ホンダのF1活動を支えてくれた全員に感謝です。実際この週末チャンピオンシップで同点です。同点で最終戦を迎えるのは47年ぶりで、本当にこんなことがあるんだなというくらいの激戦のなかにいられるのも、ここまで応援してくれたファンのみなさんがいて、ここまで準備してくれた関係者全員に感謝という思いしかありません。週末に向けてしっかり、いいレースをしたいと思います。
──スペシャルヘルメットを用意したドライバーもいますね。
山本MD:木曜日に、うれしいことがありました。マックス(・フェルスタッペン/レッドブル・ホンダ)と角田(裕毅/アルファタウリ・ホンダ)くんがスペシャルヘルメットで最終戦を戦うと言ってきたことです。マックスはいままでのメインで使用してきたデザインのヘルメットの後頭部に『ありがとう HONDA』という文字を入れてくれました。(ヘルムート・)マルコが日本語が読めなくて「なんて書いてあるの?」と聞いてきたので教えたら、喜んでいました。角田くんは新しいデザインのなかに『ありがとう』という文字を入れてくれました。本当にありがたい話です。


──チャンピオンシップがかかった一戦、フェルスタッペンおよびレッドブル・ホンダの雰囲気はいかがですか。
山本MD:マックスもチームも意外とリラックスしているなというのが正直な印象です。今日(金曜日)クリスチャン(・ホーナー/チーム代表)とガレージで話していて、「まあ最後までプッシュするし、楽しもうよ」と言っていて、非常にいい雰囲気だなと思います。

