メルセデスF1チームは、2021年F1アブダビGP終盤の規則の適用方法に関する抗議をスチュワードから認められず、上訴を検討したものの、手続きを進めないことを決めた。しかし、代表トト・ウォルフ、ルイス・ハミルトンをはじめとするチームメンバーたちは今も、あの決定的瞬間に正しいことがなされたとは考えていない。
こういう形で上訴をとりやめる場合に、常に理由として記されるのは「スポーツの利益のため」という言い回しであり、ウォルフもそのような説明を行った。レース終盤のセーフティカーにまつわる手順が規則に記されたとおりではなく、それによってハミルトンが勝利とタイトルを失ったことにメルセデスは激怒し、F1関係者やファンからも批判が出ている。それを受けて12月15日にFIAは、この件について調査を開始すると発表した。