更新日: 2022.06.14 15:51
ピレリ 2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP レースレポート
プレスリリース
FORMULA 1 AZERBAIJAN GRAND PRIX 2022 – SUNDAY
レッドブル、2ストップ戦略を使用してバクーの高速市街地サーキットでワン・ツーフィニッシュ達成
THE RACE TYRE STORY
・レッドブルは、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスによる ワン・ツーフィニッシュを達成しました。フェルスタッペンは、アゼルバイジャンでの6人目の優勝者となりました。両ドライバーは、ともにP Zeroイエロー・ミディアムでスタートし、後続の2スティントをP Zeroホワイト・ハードで走行する戦略を採りました。2回目のピットストップでは、2回目のバーチャルセーフティカー導入時のアドバンテージを活用しました。バーチャルセーフティカー導入周回中のピットストップ所要時間は、グリーンフラッグ中のそれに比較して約半分となります。
・上位4名が2ストップ戦略を採りました。3位と4位でフィニッシュしたメルセデスの両ドライバーは、1回目のバーチャルセーフティカー導入周回中に、レッドブルの両ドライバーよりも数周早く、1回目のピットストップを行いました。
・今日のバクーの天候は、この週末でも高い気温となり、レースがスタートした現地時間午後3時の路面温度は50度を超えていました。このため、軟らかいコンパウンドほどサーマルデグラデーションのリスクが高くなりました。
・大半のドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。ハードタイヤでスタートした5名中の最上位ドライバーは、8位でフィニッシュしたマクラーレンのダニエル・リカルドでした。
HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハードC3:ハードタイヤは、高温のコンディションとバクーの高速市街地サーキットに良好に対応し、今日のレースにおける鍵となりました。デグラデーションはほとんど見られず、ドライバーたちはハードにプッシュすることができました。アルファタウリのピエール・ガスリーとアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは、1回目のバーチャルセーフティカー導入周回中の9周目にハードタイヤへ交換し、フィニッシュまでの42周を走行して、それぞれ5位、6位でフィニッシュしました。ペレスは、ハードタイヤでファステストラップポイントを獲得しました。
・ミディアムC4:大半のドライバーがミディアムでスタートしました。その多くは、バーチャルセーフティーカー導入周回中の『フリー』ピットストップアドバンテージを活用して、9周目にピットストップを行いました。予測されたとおり、ある程度のデグラデーションが見られましたが、想定の範囲内でした。
・ソフトC5:前レースに続き、アルファタウリの角田裕毅のみがソフトを使用しました。角田は、レース終盤、リヤウイング補修のために予定外のピットストップを行い、ソフトへ交換しました。今日のコンディションの下では、ソフトタイヤは長いスティントに不向きでした。
ピレリモータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「高い確率で1ストップのレースが予想されていましたが、バーチャルセーフティカー導入が多くのチームに最小限のタイムロスでのピットストップの機会を提供したことから、ピットストップタイミングとレース戦略に影響が及びました。そのようななかにおいても、15名の1ストッパーが存在したことは、ここバクーでの良好なタイヤの耐久性と性能を示しています。高速サーキットでの高温のコンディションの下、より硬いコンパウンドが今日のレースには適していたことは明らかでした。多くのチームがこの点を予測して、1 セット以上のハードタイヤをレース用に保存していました」